妖怪学園Yにどうやら沼ったので、紹介したい。
夜叉丸君大好き妹氏から妖怪学園Yのアニメを勧められた。聞けば二週間くらい前にハマったらしい。
かわいい魔法少女系女の子とショタとイケメンが出るよ!!あと次の話で推しが死ぬから最後の輝きを見て!って感じかどうかは定かではない宣伝文句が来た。よく筆者の好みを熟知していますね。というか次回重要人物が爆散して死ぬってどういうことなの。
まぁレベルファイブ作品アニメのキャラデザとクオリティ(と超展開)には定評あるからまぁ…、お前の推し死ぬの?城之内死す的な文脈?それはさぞかしつらかろうな感情共有したいからURL送ってくれ見るわってノリで視聴開始。
とりあえず当時YouTubeで見逃し配信されていた34話を見た。
……その後すぐに第1話を観てた。
……見た感想、めちゃくちゃ面白いではないですか。えっこれ過去に社会現象起こしたあの妖怪ウォッチシリーズの新作なんですか?何で流行ってないの??てか筆者の観測範囲(ゲーマー多し)で全然話聞かないけどどの層にウケてるんだ??
まぁ筆者は社会人で夕方アニメ見てるような人が友人にいないっていう事情はあるとしても。こんなに面白くて性癖に響くのに話題になってないのなんでや!
……ということで、このどうしようもなく行き場のない感情を文章にのせて作品紹介することを試みたのが今回の記事です。
筆者の妖怪ウォッチ遍歴
ゲームは2だけ遊んでそれの映画も見たことあり。
妖怪ウォッチ2真打は楽しかった。
町や田舎の風景が良くできていたし、キャラクターも可愛い。まるで小学生の夏休みに戻れたような気持ちになれる空気感を良く表現しているなと感じられた。おじいちゃんと共闘する胸熱な映画連動ストーリーも遊べるし。
アニメはUSAピョンが出てくるあたりまではポツポツ見てた。がいつの間にか観なくなってた。
さて今回のアニメシリーズでは、過去シリーズにてともだち妖怪として出てきたキャラを擬人化したような見た目のキャラが登場する。
最初は、キャラを擬人化して学園ものにしたとだけ聞いてはぁ?何やってんだ??と思った。また迷走ですか同時に、舞台が変わったのも疑問に思うことの一つであった。
何より妖怪ウォッチってごく普通の怪異のある日常みたいな雰囲気が良いんではないか、あくまでも日常系非日常なのがなのが共感を呼んでいいんだろうと。
登場人物
寺刃ジンペイ
猫耳♂かわいい中学一年生。でも変身はカコイイ。
ただ見た目がかわいいのと言動が馬鹿っぽいところがあるがそこが良い。シリアスな展開になりがちな今作ですが、シリアスなときは真面目な彼の存在が視聴中の支え。
第一話が超かわいいので見てください。
小間サン大夫
癒し系かわいい中学一年生。
この見た目でこの声だが語尾にズラはつかない。
第一話が超かわいいので(ry
玉田マタロウ
玉ねぎ頭をよくネタにされている。
ほぼ一般人枠であるが、YSP研の頭脳担当として活躍。
後半に向けての成長と、前向きになる様子がとても熱くて筆者的には好きなところ。
姫川フブキ
メカ好きかわいい中学一年生。作中でYSP能力に目覚める。
意外と思い切りと主張が強い一面も。(筆者の偏見です)
雷堂メラ
ジンペイをアニキと慕っている。
とにかく10話を見てください。推せる。
九尾リュウスケ
初登場回から残念なイケメン。
今作のすごく良いなぁと思う点は、メイン登場人物の過去やバックグラウンドにしっかり触れている回、バトルだけで無く日常回的要素がある点。
キャラクターたちのバックグラウンドがちょこちょこと明かされていくのだ。
ついつい気になる、なんともいえない中毒性でやみつきになってしまう。
キャラクターの見た目については、賛否あることは承知だが、ぱっと見意外とありかも?という感想だった。デザイン変更みたいなのって、元のキャラに思い入れがあればあるほど受け入れ難いよね……。
ちゃんと名前が元のキャラと別なので、別人ということで受け入れた。ちなみに筆者は原型と擬人化で名前が同じだと急に嫌な顔しだすタイプです。検索妨害やねん。
擬人化といっても単純にイケメン&美少女化しただけでなく、マスコットっぽいキャラはマスコットの趣、元々イケメン枠だったキャラはイケメン…と元の要素を受け継ぎつつデザインされているなと感じた。絵柄もレベルファイブらしさが出ていていいと思います。
話の構成
名門校Y学園。
そこには数多くの部活があり、その中にはYSP能力(妖怪・スペシャル・パワー)を持ったものが多く所属する、YSPクラブが学園に潜む七不思議を解決する。
七不思議の事件内容はサラリーマンが巨大化したり、ウンコを踏んだらタイムスリップするようになってしまったり、名前を書かれるとゲスになってしまうゲスノートだったりと、
どれも馬鹿馬鹿しいものばかりなのに、事件の黒幕が抱える事情はどれもあぁ……そりゃ未練があるだろうな……と思えるようなもの。ちょっと教育アニメ的な側面かな。
タイトルとギャグのノリのせいで一見想像できないような、どの話も最終的にはイイハナシダナーと思いました。割とマジで。
ここら辺の問題解決~和解のノリは妖怪ウォッチシリーズの系譜らしいな、と思える。
改心する展開については割とあっさりでご都合主義な印象はあるが、視聴後にはまるでスカッとできる。これはこれでお約束的なノリで嫌いじゃない。
そこに学園の陰謀やら変身バトルといった胸熱な要素も加わってなかなか盛り沢山!
過去シリーズでおなじみ、妖怪ウォッチはYSPウォッチとなり変身シーンで登場。
(変身シーンにて腕を時計のように動かすと『変身』の文字が出来上がる演出が好き)
アニメは展開の密度高めなのが良いところ。ツッコミが追いつかんで。
そこかしこに若干無理があるギャグシーン(&小学生ノリの下ネタ)やパロディネタは好みが分かれるところだが、疲れた頭にこそこういった作品はおすすめかもしれない。
そして一話完結日常系だった初期のシリーズと異なり、ストーリー性も取り入れられておりついつい先が気になってしまう作り。
『妖怪のしわざ』とパロディ要素と、たまにイイハナシ。バトル展開…どれもまごうことなき妖怪ウォッチ原作のエッセンスである。筆者は以前のシリーズは嫌いではなかったし、少年誌的な属性を持つ作品が大体好きという特性があったので、その要素が加わった新シリーズの要素は響かないわけがなかった。
きっと妖怪ウォッチシリーズがなかったらこんな世界観作れなかったんだろうな…と思うと、どこか複雑な気持ちではあるけど。
正直、過去作の雰囲気を継承したうえで生まれた新しい世界観、まさかこんな解釈があるとは。
批判意見は大体この点が大きいと思うね。妖怪ウォッチシリーズの新作って言い方な件。まぁレベルファイブはよくやりがち。
誰だって新作が明らか別物で既存シリーズの展開がなかったら不安になりますよ。筆者もケータくんは好きなので…。アニメは難しいにしてもどこかで並行展開できれば。
たすけて、でも私もうこの雰囲気が気に入ってしまった。独自の世界観とキャラデザがたまらん…
そして気がつけば、1クールアニメだとしてもほとんど完走できないことに定評のある筆者がまさかの完走を成し遂げていた。
このアニメを見つけてきた妹氏はマジで神。34話ってもう3クール目に入ってるところじゃん……ホビアニじゃなかったらそのままスルーしていただろうなぁ。
こんな面白アニメもっと早く知りたかった……第1話や映画から追ってた人が羨ましい。もっとリアルタイムで供給を味わいたかった。
取り合えずこれから見たいときのおすすめを挙げると、方向性が良くわかる第1話(各配信サイトにて無料配信中)、メイン登場人物の掘り下げ回でもある、8話10話もおすすめ。
なんなら筆者を一撃で沼に落とした34話から見るのもいいんじゃないかな。(30話以降と初期の話はだいぶ雰囲気が異なるのでそれでもいいかも。設定が気になったり日常の様子が気になったら最初の方から観ていくような感じで。)
ちなみに34話はかわいい魔少女とトラウマ注意展開とバトルと絶望が混じって激アツっぽいぞ。
また個人的には、今から1話から見る前に、できればゲーム、『妖怪学園Y ~ワイワイ学園生活~』を体験版でいいのでプレーしてからの視聴をおすすめしたい。
アニメは2話時点で登場人物が揃い、いきなり話が動いている印象があるが、体験版がアニメ1話と2話の間をちょうど補完する形となっている。(劇場版前半の内容でもある)
筆者ゲームは体験版のみプレーです。アニメと比べてイベントシーンのギャグがなんかちょっと…で微妙に感じていたんですがどうなんでしょうね?
(追記 11/17)
PS4版が発売されたのでプレー日記始めました。
OPEDについて
妖怪ウォッチシリーズのOPといえばゲラゲラポーのうた。
のちのシリーズでは続編楽曲といえるようなシリーズが登場しており、妖怪ウォッチシリーズといえば…ってくらいのイメージとなっていると感じている。
しかしこの新シリーズではそんなイメージをガラッと変えてきた。
【妖怪学園Y ~Nとの遭遇~ 公式】オープニング第1弾「ギンギラ銀河」【妖Tube】
歌ってるのはすとぷり。作曲はナユタン星人。
ワイワイわちゃわちゃお祭り感があって非常に楽しく癖になる曲となっている。
あとついでにこのブログ的な余談をすると太鼓の達人にも収録されているぞ。
映像も少年漫画感あふれるバトルシーンとか、後の展開を匂わせるようなシーンとか非常に少年系バトルアニメ好きに響きそうな感じである。筆者がめちゃ好きなやーつ。
このアニメどこまで見て判断すべき?と聞かれたら、まずはOPまでは見ろと提唱したい。
一見可愛いキャラのかっこいいシーンが響く層っていると思うんですよ、うん、一言で言うとサビ前のアレめちゃくちゃ好き。
EDでも動画サイトで人気のいわゆる歌い手を起用したり、新たな層にアプローチしようとしているなと感じられる。しかも毎回アレンジと歌い手が変わるという凝った演出も。重要な話数ではED自体が変わるという演出まで。34話のED演出にはやられた。
懸念していることについて
今後の展開についてだ。
明らかに過去シリーズよりグッズ(子供向けの)が少ないし、ゲームはDL版のみだし(追記:12/17パッケージ版発売)、アーケードは終了宣告されたし、
この手の大幅な世界観変更って、最悪、シリーズ自体がなかったことにされないか不安でしょうがないと思っている。
さらにこのシリーズが終了した後、妖怪ウォッチシリーズとして以前の作品の流れを汲んだような作風に戻ったとしても、また雰囲気が変わった新しい作品になったとしても、またY学園シリーズでアニメが続くとしても、はたまた別のメディアミックスになるとしても。
どう考えても悲しい争いしか生まないようにしか思えないのがつらいところ…
シャドウサイド以前のファンがY学園を受け入れられないように、イナズマイレブン無印ファンがGoやギャラクシーやアレスを受け入れられないように、ダンボール戦機ファンがウォーズについていけなかったように、
同じようなシリーズ転換でファンが離れていく現場は何度か目撃した。もし次があったとして、私には次生まれてくる新シリーズも愛せる自信がない。
なぜなら筆者だって元はと言えば過去シリーズが途中から受け入れられなかったせいで、こんな面白い新シリーズを食わず嫌いしていたのだ。
同じシリーズのファン同士なのに、過去主人公を返せとか時代を戻せとか新シリーズが~とかでなんで憎みあわなきゃいけないんだよ!
いまいち盛り上がっていない節もあるので、この作品がシリーズに止めを刺したなんて言われたらどんな感情になってしまうのか。あとそうなったらこのロスをどうやって埋めたらいいんだ……。
そして他で替えが効かなそうなこの雰囲気が気に入ってしまいそうでつらいんだ……。
でも思い切った作品として送り出してくれてありがとう!!めちゃくちゃおもしれえええええ!!
Y学園を見てくれ
とりあえず言いたいのは、
過去に妖怪ウォッチシリーズにて笑ってたそこのキミもなにかしら響いたキミも!
まずは食わず嫌いせず妖怪学園Y見ようぜ!!
ってことです。
どうも今作、実際に視聴した人と見ていない人とでかなり評価が割れているように見受けられる。
実際筆者もちゃんと観るまではどこか複雑な感情があったのは事実。
いやもう、パロディ教育ギャグアニメだと思ったら深夜アニメみたいなシリアスをやり出してすましたようにギャグに戻る夕方ファミリー向けアニメなんてめったに無いと断じたい。本当にどこ向けなんだよ。筆者はもうこのアニメ版を伝説扱いしてるぞ。
【妖怪学園Y】第1話 衝撃!!初恋の人は○○だった【~Nとの遭遇~】
テレビ東京系6局ネットにて金曜ゆうがた6:25~放送中!
2020/11/17現在アマゾンプライムの特典で過去シリーズとともにTVシリーズ見放題になってるよ!
Amazon.co.jp: 妖怪学園Y ~Nとの遭遇~(妖怪ウォッチJam)を観る | Prime Video
あとは前日譚となる映画もある。
ところで映画の主題歌がピンク・レディー×ナユタン星人っていうなんかすごい組み合わせだったのは衝撃だったんだが。再結成していたのかピンク・レディー。
なおまだ見てません……
※追記
この記事のつづき、中等部編を全部見たあとの感想文です
後半の話数についての解説は主にこちらを読んでいただければと思います。
ストーリー内容のネタバレについては一切ありません。