プリンタを購入したので、決定するまでの思考をまとめておこうと思う。
で、実際プリンタとか何に使うの?
ウィキペディアをオフラインで読みたかったというのが理由の8割である。内容変わっちゃうことあるし……。
ウィキペディアだけでなく、プログラミング言語の公式最新リファレンス・解説とか、音ゲーの譜面とか、レトロゲームの攻略サイトとか、緊急用自作ラジオの作り方とか、書籍化されていない部分の回転むてん丸とか、
まとめて印刷すると(主に親に)怒られがちなアレコレを気兼ねなく印刷できる……。
モニターだと目がすべりがちな英語文書も、印刷すればメモしやすい。(英語が苦手なもので)
あと最近ネットの資料って気づいたらいつの間にか消えていたり、ログイン必須で自分以外見られないとかあったりするので、そういうテキストサイト文化的資料は印刷しときたいと考えていた。
印刷用でデジタルデータを保存するのと同時にアナログ媒体に印字しておきたい。勉強に活用するつもりがブックマークしたっきり忘れていることが多いと感じていた。
これらコンビニ印刷しようとすると結構面倒なのでね。お金のコトを考えていると先に消えていた、なんてこともあるのだ。あっまたブックマークがリンク切れしてる……。
何でもできるプリンターなんて買っても持て余すだろう、ということで何に使うつもりかは入念に考える。本体価格にも直結してくる部分なので、何を削るべきか考える。
・今日日個人でプリンタを買うなんて趣味の一環みたいな所もあるので、ある程度色々できるものが欲しい。
・家電量販店やらスーパーやらによく写真印刷機があるが、この一年で一度も使うこと無かったので写真印刷性能については重視しなくていいかなと。たぶん9割くらいモノクロ文書印刷。でもカラーがあったら喜んで使うと思うのでカラー機から探す。
・最低でも黒だけは顔料インクのが良いかなーと。趣味で塗り絵用線画印刷するならここは譲れないところ。染料だとものによってはコピックで滲むらしいので。
・スマホからの印刷機能は是非とも欲しい。ネット依存対策で画面見る時間を減らすための導線にしたいのと、気軽に印刷できる環境にしたいため。
・単機能スキャナーをすでに持っているため複合機に拘る必要はない。強いて言えばドライバーが競合しないかが気になる所ですが……。
プリンタ購入時のメーカーどうするの問題
最初はインクや保守パーツが近くの店ですぐ入手できることを考えると、エプソンとキヤノンの大手2社製のが無難かなーと思っていたのですが、
よく調査してみたら、近くの量販店やホームセンターでもブラザーインクも主要モデルなら取り扱っていることが分かったので、それならと選択肢に。
目的も文書印刷なので良いかなーと。
(HPもインク自体は取り扱いがあるが、在庫数がかなり少なく、インクが売れ残りがちなのか使用期限でちょっと不安あるかなぁ…)
普通のインクジェット?それとも流行の大容量ボトルタイプ?購入後悩まされることになるランニングコスト面あれこれ
インクジェットプリンターと言ったら、とにかく手がかかる機械ってことで有名。
簡単に言えば定期的に構ってあげないとすねる、餌を要求する、かといって与えず放置すると不調の原因になるかすねて機能停止するか。
消耗品類が高い、のも言われている。
本体は撒き餌で純正インクで儲けるビジネス、とも言われている。
下手したら普通にコンビニ行く方がコスパ良い……ってことを考えると、せっかく家庭用プリンタ入れたのに、「1枚○円かぁ……」みたいにコスト面でストレス感じたくない~~~!!って思うところもある。投資だなぁ。
そういうところもあって、最初はギガタンク搭載でエントリー機なG3370が気になるんよなーと思っていたら、これの値段に近いくらい値下げしてあげるよ、とG6030を提示された(スペックに関しては個人的には申し分ない。ただ本体8kgってのが嫌ってくらい)
上から給紙カセットや名刺印刷、両面印刷などを無くして廉価にしました感あるG3370。新しいモデルなのでランニングコストも向上しているらしい。
この上記の2機種、黒一本で驚愕の6000枚印刷できるらしい。モノクロ一枚0.4円なら一円以下なので実質無料……ってコト!?
……しかし問題は、そもそも恩恵を受けられるほど、そんなにプリンターを使うんだろうか??ということがどうしてもね。
こういうエコタンクやギガタンクと言った大容量モデルはインクが安めなかわりに本体価格が高く設定されているのだ。安くても2万は下らないくらい。なかなか勇気が要る。
高い機種買っても実際そんなに使わなくて、インクノズルが固まって修理代が……ってなるのは本末転倒感ある。
結局どれ選ぶべきか分からない期到来
はじめてのプリンターということで、導入後の自分のスタイルを想像するのは難しかった。だっていざ買ったら思ったより使ってインク代がかさんでしまうとかあるかもしれないし……急に写真印刷し始めるかもしれないし……。
上記の様な大容量機がランニングコスト安いので検討してるのですが本体代がなぁ、って話をしたら、まず一度本体1万円程度のエントリー機入れて実際の利用状況から検討してみたら?ってアドバイスを頂きまして。
……!!
悩むよりも実際のペースを参考にしてしまった方がわかりやすい。
プリンタって結構修理行きになりやすい(印刷しないでいるとヘッドが固まるとか、逆に使いすぎると吸収パッドの寿命がくるとか)なので、壊れても後悔しないような価格帯で一度試してみて、
結構使っているようなら、1,2年後あたりに改めてコストを計算し、その時スタイルに合った機種に買い換えてしまえばいいのだ。
最初のコストを重視して比較検討する
ということで本体価格1万程度、最初はインク4色(黒は顔料)のエントリー機にしよう!と候補はエプソンのEW-452AかPX-S505、ブラザーのDCP-J528Nに絞られることに。
4色インクの機種のほうが買い換えるインクの種類が減る分、コスパは良いとみた。
ちなみにキヤノンのカラー一体型インク機を真っ先に外したのは、ランニングコストが高くつく問題と、自分は何色をよく消費するのかを調べたいってところもあるからです……。
候補の中ではプリンターの中でもコンパクトな見た目が気に入っていた。在庫あったらこっちにしてたかもしれん……。純正黒インクがちょっと高い。
EW-052Aは452Aから機能を省いた廉価版感。モニターや両面印刷や手差しトレイが要らないならこっちでも良いかと。ランニングコストは上と同じ。印刷速度が遅めなのがちょっと気になるか……?
全色で顔料インク採用されているのが特徴。黒インクの大容量タイプがあるのがコスパ的に良さげかなと。
エプソンよりちょっとランニングコストは安め?らしいブラザー機。機能面はEW-452Aに近くて個人的には申し分なし。
ちょっとお金を出すとADF(自動現行送り装置)付のモデルにできるのは個人向けとしては珍しい。印刷スピードも上の機種より速いらしい。
その他、候補から落ちていった機種
6色染料なので検討しているうちに外れた。
本体安く抑えて写真印刷画質を重視したいならかなり良いんじゃないだろうか。
余談ですが、エプソンで顔料インクがいいならEW~かPX~で始まる機種に絞って探すと良いです(型番で区別している)
5色インクで多少ランクは上がるがキヤノンTR703aも気になっていた。
専用インクの381+380は大容量、標準容量、小容量とインクの容量を選べるのがポイント。
なので全然使わない色を買い抑えるって面では助かるかなぁと。逆によく使う色は大容量インクにすることでコストも抑えられそう。印刷速度も中々早いみたい。
個人的に……ブラザーDCP-J1203N(1200N)も気になっていた機種の一つ。
インクジェット以上大容量タイプ以下の本体価格で、ファーストタンク対応。ランニングコストも丁度中間くらいのモデルだが、1回の交換用インクが高いので、もうちょいプラスして大容量機にしてしまうか悩むレベル……。今なら前モデルの1200Nの方は本体安く買えるかも?
一回の交換でカラー約1500枚、黒約2500枚ってのは個人的にちょうどいいラインだとは思ったんですけどね。
ランニングコスト雑感
※カタログのカラーA4印刷にかかるランニングコストの項目を参考。モノクロも順番はだいたい同じくらいの雰囲気。
キヤノンインクジェット機(カラー一体型)(約25~15円)>エプソンインクジェット機=キヤノンインクジェット機(約15~10円)=>ブラザーインクジェット機(約10円)>ブラザーファーストタンク機(約5~4円)>エプソンエコタンク機=キヤノンギガタンク機(約1円)
エプソンとキヤノンのインクジェット機と大容量機の中間くらいに丁度位置してるイメージのブラザー。
本体価格や性能なども右に行くほど高くなっていくイメージです。実際には各社色々ラインナップあるので目安程度に。
あとコンビニのカラー印刷が一枚一律50円と考えると、モノクロよりもカラー対応プリンタがあるほうが恩恵は大きいのかもしれない。
選んだのは……『DCP-J528N』でした。
すぐ近くの店で持ち帰れる在庫が残ってて、その場で価格交渉できる機種がブラザーの機種しか無かったってのが大きかったですね!!
(Joshinの店頭とJoshinWebの価格を調べて、Webのが安かったのでそっちの値段にして貰いました、結果的に展示品のJ526Nより安なったんだが良いのかこれ?)
上述したように、本体価格とランニングコストのバランスを考えての選択というところもある。
エプキャノインクジェット機はランニングコストが高い……と思っていた人(筆者もその1人だったが)はブラザー機も考えてみては?
モノクロ3円なら用紙代合わせても比較対象のコンビニやスーパーのコピー機以下なのも○。
あと本体の重さは6kg程度なので、手で持って帰るのも帰ってから台に上げるのも一人で大丈夫かなーくらい。
ちなみにJ528Nは今年10月に出たばかりの機種だそうなので、長いサポートにも期待できる。
ユーザー登録すると保証期間が実質2年に延びる。これは最近出たモデルだけっぽい。
あとなんかキャッシュバックもあった。
使ってみて良かったとこ、想定外だったとこ
小冊子印刷がすごく便利
いやほんと、この機能の為に自動両面印刷機にしてよかったところ。コンビニでやろうとすると自分でPDFの順序を揃えたりしなければならなくて中々面倒なのである。
筆者のパソコン机はA4用紙を置くには狭いのだが、横向きなら置けるので資料として見るときにもこのサイズの冊子にしておくと便利。
ブラザー機使うのははじめてなので最初は印刷画面設定が独特に感じましたが、わかりやすくできていると思います。
小冊子沢山つくっちゃう……。中とじホチキスもあると便利。
個人でプリンタを持つメリットとして、好きな用紙使えるってのも楽しいなーと。
ちょっと軽い気持ちで都会のヨドバシの用紙コーナーとか行ってみ?沼ぞ。
印刷素材サービス眺めてると面白い
あとブラザーのオンライン登録すると、色々とプリントできるテンプレート配布サイトがあるのだが。
ミシン用型紙もあるのがさすがミシンメーカー。
ペーパークラフトがあるのはプラモ撮影の小道具で使えそうね。ハンドメイド系趣味との親和性高い……。
各社似たようなサービスあるので、見比べてたらキヤノンのペーパークラフトのクオリティとチョイスがすごいなオイ!?ってなりました。沼だ……。
ブラックインクはめっちゃ減る。
今のところほぼモノクロ印刷にしか使ってないのでそりゃそうなんですが。
カードリッジは他の色よりも見た目少し大きめだけど、印刷目安はメーカー公称で約375枚……カラー500枚と比べてちょっと少なめなのね。
(大容量インクの設定はないが、黒2個入りをちょっと安めに売っているのはありがたい。)
前述の様に小冊子印刷だと紙によっては裏移りするので、もっと薄めに印字してくれてもいいのよ、と思ったり。
ということで、『DCP-J528N』、一年は使ってみたいと思います
印刷したいものが無くなったら使う頻度がた落ちするかもなので、保証が切れた頃くらいに必要かどうかは改めて検討したら良いのではないか、と。
実際使ってみて、思ったより使わなかったならコンビニプリント生活、
毎週そこそこ……なら継続(or格安インクへの切り替えも検討)、
意外と印刷しててトータルで得しそうなら次は大容量ボトルタイプ、
何かが変わって急に写真印刷をするようになったら写真画質重視タイプ、
普段は使わないがたまに思い出したかのように大量印刷する事が多いならいっそレーザー、
思ったよりカラー要らないならモノクロ機にでもしようかなぁ、と考えている。
まぁ実際に使ってみないとイメージしにくいところあるのでね。
それより、プリンタを持つことによってまた新しいことができそうでワクワクしている。
わざわざ印刷するのも……と思うようなあれこれを自宅で印刷するようになるのか、果たしてただの金食いオブジェと化すのか……、注目です。
プリンタメーカーに望むこと
スキャンなしで重量と奥行と価格を抑えた黒顔料インクジェットと大容量タイプの中間くらいのモデルが欲しかった。
(G1330がスマホと両面印刷に対応していれば値段次第で選んでいたかもしれない……)