『月姫 -A piece of blue grass moon-』全エンド回収が完了したのと、MELTY BLOOD:TYPE LUMINAで参戦キャラクター情報が出揃ったところなので書いていきます。
感想本文で内容のネタバレはなし、メルブラでの未登場キャラについては言及を避けています。
ちなみに筆者はSwitch版を選択しました。携帯ごろ寝プレーと大画面プレーとスタイルを切り替えられることに魅力を感じた。
まぁSwitch Liteしか持っていないんですが。
思い出話
私が最初に月姫のことを知ったのは、ゲームセンターで稼働していた対戦格闘ゲーム、『MELTY BLOOD』からであった。
当時筆者は格闘ゲームと言ったら、ちょっと暑苦しい見た目で筋肉質なキャラが多いというようなイメージを持っていたのだが、このゲームはキャラクターの絵柄がアニメ調で、かわいい見た目の女の子キャラも多く、異能力バトル系という設定にも惹かれるものがあった。
キャラクターと世界観に惹かれ調べているうちに、このMELTY BLOODは月姫という同人ゲームが原作であることも知ったのだが、当時の筆者は、普通に遊ぼうとすると年齢制限に引っかかってしまうことが判明する。
噂によればリメイクが出るそうだったので、じゃあそれ出るまで待てばいいか~。と思った当時。
…時はたち、筆者が大学生のころ。
最終版であるメルブラAACCはAPM2で配信されたことにより全国のゲーセンで気軽に遊べるようになり、
そしてPCでもSteamで配信!家でも手軽に遊べる!
この頃、そういえば月姫のリメイクって本当に出るんだろうか?と先輩と話題にしたこともあったなぁ懐かしい。
筆者は月姫のキャラに関してはメルブラからの断片知識しかなかったので、
遠野志貴くんは眼鏡を外すと、七夜志貴という別人格になって洒落た言い回しと殺人術に目覚めるとか、アルクェイドはなんかよくわからんけど暴走してるとか。
こんな具合のいいかげん理解をアップデートしておきたいと思っていたのもあり、いつかちゃんと原作を遊んでみたいと思っていました。
ここで思い出した頃に、今なら年齢制限問題ないし原作を遊べるな、と調べたところ、学生にはかなり厳しい値段が付いていた事が判明。
…そして2021年、月姫リメイク発売日決定の知らせを聞き、記憶の片隅で数年気になっていた作品にようやく触れることができたのでありました。
前置きが長くなってしまいましたが本題(月姫の感想)
アルクェイドルート感想
人間と吸血鬼、異種族の価値観が異なる者同士ぶつかりつつも交流を深めていく。
アルクェイドが色んな表情を見せてくれてとにかくかわいい。
街に巣くう吸血鬼とのバトル、遠野くんの家庭の事情…などシリアスな展開がありつつも、明るい彼女の天真爛漫さが癒し。
TYPE-MOON作品は設定とか用語が複雑なイメージがあったのだけれど、これは話自体も分かりやすく、綺麗にまとまっているので初心者には是非おすすめしたいルート。
でも後述のシエルルートが盛り沢山すぎるのか、そっちを読んだ後だとなんか物足りなく感じてしまう…!
漫画版は(原作同人版の)アルクェイドルートがベースとなっている。筆者もゲーム遊ぶついでに全巻読み返した。
実際には他のルートで明かされていた部分の設定もしっかり拾われてコミカライズされているとのこと。ルートを読了した今、読んでも面白かった。
シエルルート感想
人間と吸血鬼について、もう一人立場の違うヒロイン・シエル先輩の視点から追っていくルート。彼女の出自や組織についても語られる。
有識者曰わく、オリジナル版からかなり変わってるのだとか。今作からの新キャラクター・ノエルもストーリーにガッツリと関わってきていますし。
ノエルさんもシエル先輩の関係者という立ち位置ながら、違った立場、目線で吸血鬼を見ているキャラであり、新たな側面を見せてくれる。相手によって口調や表情が180°変わるところも人間味あって面白かった。
そしてこのルート、アルクェイドルートでは有り得なかったある事象が起こり、主人公の身体能力がかなり強化される。それにより後半のバトルシーンではスケールも描写も演出も今までより派手!解説も解像度が上がった感あってすごく面白かった。
そのかわりか簡単には死ねなくなるのもあり、一部の残虐描写がアルクェイドルートの比ではなく生々しい。
ここまでやったらノベルゲーでもZになるのか……。このゲーム主人公にもヒロインにも容赦ない。
このルートのラスボスには爆笑してしまった。いや洒落にならない状況になってたんだけども。
主人公といつの間にか協力してたあの人が逆に心の支えに思えてきたり…。
どうやって倒すんだこいつ!?…と思いながらも、ラストの総力戦ではちょっとしんみりしちゃったなぁ。
そしてシエルルートなのにアルクェイドが相変わらずかわいいところを見せてくれるのもずるい。
総評
全ルートクリア&全エンド回収までは既読スキップ駆使、ボイスは聴きつつの45時間越えでした。それでもまだ細かい選択肢の分岐テキストが回収しきれておらず、テキストのボリュームもばっちり。…選択するだけとはいえさすがに面倒だからこの辺で良いかなぁ…。
ですがチャートシステムも完備されているので、こういったコンプ目的でもかなりプレーしやすいと思います。
とにかくヒロインが二人とも魅力的だった!
筆者はキャラのざっくりした説明だけは知っていた、という程度であったのだが、濃厚なテキストで改めて一癖も二癖もある面や魅力を知れたのでやって良かったです。
そんなヒロインたちの為に行動する遠野くんもかっこよかったわ。でも身体が弱い設定なのもあって、作中ずっとしんどそうにしてるしヒロインたちからは心配されてるしプレイヤーから見ても心配になる…!メルブラ大丈夫だったんか!?と改めて思ったり。
これ一本でも吸血鬼関連についてまとまっていて満足度は高かったのだが、まだ語られていないヒロインルートがあるとのことで、今から続きが楽しみ。
赤主秋葉とか七夜志貴関連とかはおそらく遠野家ルートで語られると思うので……。
あとストーリーであんまり関わってこなかったキャラがいたり、行動の目的がよく分からないキャラもいたり。きっとその辺も言及されるのだろうな、と思うと気になる。
余談
筆者、メルブラでは両儀式の見た目とキャラが気に入ってよく使ってたんだけれども、そもそも月姫のキャラじゃ無かったことをシリーズをちゃんと履修して知った。空の境界も読みます……!
新しいメルブラ買うかは正直迷っていたんだけど、原作の興奮収まらないのもあってやっぱストーリー目当てで買っちゃおうかなぁ。
格ゲーやる気力があれば…ね。やるならコントローラーの関係でPS4かPCだなぁ。