Steam版『デスマッチラブコメ!』全実績解除しました。感想と原作との比較など。ネタバレなしのつもり。
(6/30 他作品の核心に触れると思われる記述箇所があったため削除しました。)
デスマッチラブコメ! 【封入特典】ポストカード2枚(内1枚はレイジングループとのスペシャルコラボ画像) 同梱 & 【Amazon.co.jp限定】オリジナルPC&スマホ壁紙 配信 - PS4
- 発売日: 2020/06/25
- メディア: Video Game
原作はスマホ、WiiUに移植された『D.M.L.C. -デスマッチラブコメ-』。
個人的にお気に入りなゲームなので新展開があることにもうわっくわくだった。
発売日に遊ぶぞー!とワクワクしていたら思いっきり通販の受け取りに失敗して、
結局発売日にSteam版を購入して遊ぶというファインプレー。どうせセールが来たら買っちゃうし定価も安いし。
届きましたわ pic.twitter.com/rjtjnfcHfY
— ききょう (@kky3ka) 2020年6月27日
ストーリー
『告白されると爆死する』という呪いをかけられた高校生、矢木 景(やぎ けい)君。
ある日、『津野るみ子』『白詰乙羽』の二人から告白され、その時爆発してしまう。
その時は幻であったが、「次に告白されると本当に爆死する」
どうして爆死するのか、なぜ二人から告白されるのか…
そして物語は思いもよらない展開に…
簡単な感想
何週かプレーしてる贔屓気味のゲームなのでべた褒め気味にはなってしまうんですが。
公式サイトの一文、
>呪いと愛、疑念と友情に翻弄される、少年少女の狂騒曲。
「愛」についてが根幹にあるのですが、
主人公の矢木くんは「愛」に関して内面に悩みを持っており、その悩みが物語に大きく影を落とす。
しかし、シリアスやホラー気味な展開に巻き込まれても、最後まで笑いを忘れない非常に楽しい青春のような作品だった。重い展開はあっても全体的に明るく楽しめるラブコメノベルゲー。
そういう落差がある物語はけっこう趣味なのでね。
選択肢を間違ってゲームオーバーになっても、『とろりん』によるアドバイスと、
爆発時の被害規模を教えてもらえるという斬新な要素が。ここも物語が重苦しくなりすぎないポイント。
ところで主人公の死に様を楽しむという点がまるでシャドウゲイトみたいだ。
しかし改めてプレーしたところ、しっかり理由・理屈付けがされている作中の設定の綿密さに驚くばかり。
『告白されると爆死』という一見ネタな超常現象っぽく見える設定も、作中のルールで説明できるんだなぁと。
この作品の現実離れした部分を説明する一連の概念が、現実の理論で説明できることをベースに組み立てられており、日常系に潜む非日常みたいな感じで非常に好み。
もし関連作で扱う予定があるならもっと読んでみたいですね。
一見一発ネタっぽかったけど、一発ネタでは終わらないことを思わせてくれる作品。
気づいた変更点
OPが変更になった
音楽ジャンル的にはトランスって言うのかな…?非常に癖になる。個人的にはスルメ曲。
ムービーは伝奇的な面が強調されていて、ポップなラブコメって感じだと前作の方が上だと思う。
初見だと、ラブコメを望んで買った人が「これこんなゲームなの…?」ってなりそうですが。
サウンドギャラリーが追加されている。
また、本編をクリアするとOPのフルバージョンを聞くことができ、
この歌詞が読後の余韻に浸るには最高でした…ぜひ聴いてみてほしい。
歌詞も公式ブログで公開されている。
欲を言うとバックグラウンドでも聴けたら完璧。
シナリオチャートで遊びやすく
これ、かなり細かく区分けされているのでセーブがほぼ不要なだけでなく、
個人的に好きなところを何度も読み返したくなるゲームであるので、非常にありがたい機能。
シナリオの加筆
オリジナル版と見比べつつ確認したところ、細かい表現が変わっている程度。
と思ったところ少々端折られてた部分、説明不足感あった部分の説明も少し追加されていたので、ストーリーを理解しやすくなったかもと思う。
立ち絵、一部スチルの一新。
原作から立ち絵一新&立ち絵なしだった主人公の矢木くんに立ち絵が追加されている。おかげでかなり新鮮な気持ちで楽しむことが出来た。
作中の一枚絵も、オリジナル版16枚→35枚(差分除く)と大幅増加。
個人的にEXシナリオにイラストが付けられたのが嬉しい。EX3でまさかあのキャラの姿が明かされるとは…
結末が少し変更されていた
大人の都合っぽさある
大筋は変わっていない印象。
以下、細かい点
作中で使われているSEにレイジングループで聞いたようなものがあってちょっとくすっとなったりした。
同じシーンでもBGMが変更になっているところがいくつかあった。新BGMよき。
実績機能が追加されている
実績解除は本編全ED回収のみでOK。
全実績解除までかかった時間は(シナリオチャートとセーブを駆使して)約18時間ほど。
なお本編クリア後には追加シナリオもあるのでまだまだ楽しめますぜ。
ボイス一つ一つ聞きながら進めて75時間たってたレイジングループ、
最悪なる災厄人間に捧ぐが25時間だったので、
ボイスないしまぁこんなもんかなーという印象。レイジングループのボリュームがやばすぎる。
これはオリジナル版時点で言えていたことなんだけど、
トゥルーエンドルートに入るときは食事と睡眠に影響が出ないかをしっかり見極めたうえでやろう!
やめ時が見つからなくなって大変なことになるぞ!!(なった)(今回もやらかした)
今から買うならどれ?
ほとんど本編に差異はない、本体610円(2020/6/29現在)のスマートフォン版、DLC全部入りで1100円(2020/6/29現在)のWiiU版も配信中ではあるが、
今からデスマッチラブコメをやりたいと思っている、やり直したいと思っているなら、個人的にはPS4、Switch、PCと現行ハードで遊べる全部入り定価3000円のこちらをおすすめしたい。
モバイルはOSなどのアプデで不安定になったり、最悪遊べなくなる可能性あるし、WiiUももう前世代機種なので…
何よりシナリオチャートが便利すぎてもう戻れん。個人的は何週もやりたくなる程度には理解を深めたかったゲームなのでその面でも便利。
最後にひとつ、良いことを教えてあげましょう。
現在、Steamではサマーセールを実施しており、7/10まで数多くのゲームがセールになっている。
セール対象のゲーム以外も、3000円分以上のゲームソフト購入で500円引きになる。
デスマッチラブコメ!の定価はちょうど3000円。
ここまで言えばもう分かるわね?
レイジングループや他ケムコ作品も割引き中!!
デスマッチラブコメ!の次にぜひ。
WiiU版プレー時作の過去イラスト。(絵:ききょう3KA)